日本の、知らなかったお祭りに会いに行こう。
language

春彼岸の夜、地域に受け継がれる火の文字

阿仁地方の万灯火

Mantobiro In The Ani Region

阿仁地方の万灯火をテーマにした祭りのイメージ

まずは、開催情報をチェック

EVENT INFORMATION
開催時期 / 頻度
春彼岸の中日 / 毎年
開催場所
阿仁地方の墓前・むらはずれなど
エリア
秋田県・北秋田市,上小阿仁村
見どころ・楽しみ方
最終更新日
2026/10/19

阿仁地方の万灯火は、春彼岸の中日に墓前やむらはずれで火を焚き、祖霊を迎え送ると伝えられてきた年中行事です。

阿仁地方の万灯火とは?

阿仁地方の万灯火は、秋田県の旧合川町や上小阿仁村を中心に伝えられてきた、春彼岸の中日に火を焚く行事です。

墓前やむらはずれなどに火をともしてきたことから、集落の暮らしと結び付いた年中行事といえます。

マトビと呼ばれる火は、祖霊を迎え送るものと伝承され、火伏せや作物の豊凶を占う性格もうかがわれます。

現在は阿仁川支流の上小阿仁川流域の一部で伝承されています。

出典:国指定文化財等データベース

何が面白い?

見どころは、灯油をしみ込ませた布の火で、集落名や「中日」「彼岸」「万灯火」などの文字を表すところです。

旧合川町三木田では、田の畦や山の尾根伝いに火を並べ、「三木田」の文字や火が回転する車マトビを作っていました。

上小阿仁村小沢田では、文字の間に車マトビを据え付け、夜を待って点火していました。

集落によって火の配置や形に工夫が見られます。

春彼岸の夜、地域に受け継がれる火の文字

どんなことをする?

行事は、まず家ごとに墓前で火を焚き、その後、むらはずれなどで火を焚く流れです。

三木田では昼間の墓参りに合わせて火を焚き、夜には田の畦や山の尾根伝いにマトビをともします。

小沢田では、春彼岸の中日に鉄パイプを組み立て、布を丸めたダンポに灯油をしみ込ませて吊し、文字や車マトビを整えてから夜に点火していました。

準備には子どもたちを中心に青年や親も協力していました。

開催場所・アクセス

会場・所在地

阿仁地方(旧合川町・上小阿仁村を中心とする地域)

開催会場 秋田県北秋田市,上小阿仁村 阿仁地方の墓前

会場名で検索した地図です。開催範囲や入口は公式案内をご確認ください。

Googleマップで開く

開催日・開催時期

毎年、春彼岸の中日に行われてきました。

墓前の火や、むらはずれなどでのマトビは、その日に合わせて行われます。

小沢田の例では、前日までに資材を現場へ運び、中日の午前中から組み立てと準備を進め、夜に点火していました。

阿仁地方の万灯火の起源・歴史

阿仁地方の万灯火は、かつて秋田県の阿仁地方一帯で広く行われていた春彼岸の火の行事です。

以前は藁束を並べて火をつけていましたが、現在の記録では、ぼろ布を丸めて針金でしばり、灯油をしみ込ませたダンポを使って文字や車マトビを作っています。

担い手も、もとは中学生くらいまでの子どもたちが中心でしたが、青年や子どもの親たちが協力するようになりました。

現在は旧合川町や上小阿仁村以外では、ほとんど行われなくなったと記録されています。

公式情報

文化庁「国指定文化財等データベース」では、「阿仁地方の万灯火」を記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として掲載しています。

種別は風俗慣習・年中行事で、2005年2月21日に選択された記録があります。

阿仁地方の万灯火のまとめ

阿仁地方の万灯火は、春彼岸の中日に墓前やむらはずれで火を焚く、阿仁地方の年中行事です。

火は祖霊を迎え送るものと伝えられ、火伏せや作物の豊凶を占う性格も持ちます。

地域では、灯油をしみ込ませた布の火で集落名や「中日」などの文字を描き、車マトビを組み合わせてきました。

かつて阿仁地方一帯で行われた行事は、現在では上小阿仁川流域の一部で伝承されています。

#作る#火#夜開催#子供参加可能

おもしろまつり.jp 編集部

地域の文化を大切に、知らなかった日本との出会いを。
記事更新日:2026/10/19

編集方針について

情報提供・訂正をする このお祭りの写真を提供する

READ THE STORY

あわせて読みたい特集